リバウンドは起きるの？

株価が急激に下落すると、その後反発して上昇する傾向がある。これをリバウンドというらしい。

今回はリバウンドという現象が実際に起きるかどうか検証してみた。

リバウンドの起きる確率はどのくらい？

リバウンドが起きる確率は一体どのくらいなんだろうか？以下のような手順で計算してみた。

1. 2000年1月～2014年8月の日経平均銘柄（225種）の日足データを用意。
2. 前日比が3.0％以上下落した日を抽出
3. 抽出した日の1営業日～5営業日後の株価の統計をとって前日比が「プラスである確率」と「マイナスである確率」を計算。

以下が計算結果。

計算結果を見ると、3.0％以上株価が落ち込んだとき、

・1営業日後の前日比がプラスである確率は50.9％

・2営業日後の前日比がプラスである確率は49.0％

・3営業日後の前日比がプラスである確率は48.7％

・4営業日後の前日比がプラスである確率は48.2％

・5営業日後の前日比がプラスである確率は47.8％

であった。

う～ん・・・たしかに株価が上がる確率の方が下がる確率よりもわずかに高いけども、ほとんど五分五分に近いような気がする・・・。

  （※ちなみに、前日比が3.0％以上下落した日は全部で59487件あったので、サンプル数は十分たくさんあると思います。）

同様の方法で、今度は株価の下落率をいろいろ変えてみて、1営業後の前日比が上がる確率・下がる確率を求めてみた。

以下が計算結果。

計算結果を見ると、

・3.0％以上株価が落ち込んだとき、1営業日後の前日比がプラスである確率は50.9％

・4.0％以上株価が落ち込んだとき、1営業日後の前日比がプラスである確率は52.9％

・5.0％以上株価が落ち込んだとき、1営業日後の前日比がプラスである確率は55.2％

であった。

なんとなく、株価が落ち込めば落ち込むほど次の日がプラスになる確率が高い気がする。

これがリバウンドの効果なのか・・・？

（ちなみに、5.0％以上株価が落ち込んだ日は合計16831件あった。）

結論

株価が急激に下落したあとリバウンドが起きる傾向は確かにあるみたいだった。でも非常に薄い確率なので、はたして投資に値するかどうかは微妙だと思った・・・。

（投資家の人はこのくらいの確率だと勝機ありと見て株を買うんだろうか？）